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2026.06.04 · SATOSHI KITAGAWA

つくる人が、つくる場所を。— DEADFREQ 創業者 John × DK 対談

つくる人が、つくる場所を。— DEADFREQ 創業者 John × DK 対談
いくつものブランドをデザインする2人は、なぜ「束ねない」プラットフォームを立ち上げたのか。そしてその先で、自分たちの雑貨ブランド J/DK が生まれるまで。
John と DK は、DEADFREQ を立ち上げた2人だ。そして同時に、このプラットフォームに並ぶいくつものレーベルの世界観を設計してきた、デザイナーでもある。「つくる側」に立ちつづけてきた2人が、なぜ自分たちで"場所"のほうを作ったのか。そして、その流れの先で、なぜ自分たちのブランドまで手がけたのか。

— お二人は、もともとブランドをデザインする側ですよね。なぜ DEADFREQ という"プラットフォーム"を立ち上げたんですか?

John:作り手をやっていると、いつも引っかかることがあって。せっかく濃い世界観を作っても、世に出す段階で角が取れて、どこかで見たような"無難なブランド"に均されてしまう。それが嫌だったんです。だったら、世界観をそのまま通せる場所を自分たちで作ろう、と。

DK:ふつう、ブランドを増やすときって"らしさ"を揃えにいくんですよ。トーンを統一して、一本の世界観にまとめる。でも僕らは逆で。各レーベルの色を、混ぜない。DEADFREQ がやるのは、電波を通すこと——作り手が自分の解像度のまま届けられる"器"でいることだけなんです。

— ご自身たちもデザイナーだからこそ、各レーベルには口を出しすぎない?

DK:そうですね。設計する側のしんどさも、譲れない部分も、自分たちが一番わかっているので。だから余計なことをしない。世界観の責任は、その作り手に持ってもらう。僕らは"場所"の責任を持つ。役割を分けているんです。

John:グリッチを着る DEADFREQ、図形で思考する FORM、浮世絵とロックの 雷鳴ROCK——ぜんぶ手触りが違う。その違いを、薄めずに残す。それが僕らの仕事です。

— その2人が、今度は自分たちのブランド「J/DK」を作った。どういう流れだったんですか?

John:場所を運営していると、だんだん"つくる感覚"が鈍るんですよ。ジャッジする側に回ってしまう。でも僕らは根っこが作り手なので、やっぱり自分たちの手でも一つ、ちゃんと作りたくなった。

DK:で、作るなら服のレーベルとは別の角度がいいねって話になって。毎日触る、長く使う——"雑貨"だったんです。マグ、タンブラー、スマホケース。「着る」じゃなくて「使う」もの。二人のイニシャルだけ取って、J/DK。飾らない名前にしました。

John:自分たちのブランドだからこそ、DEADFREQ の隣にちゃんと並べたかった。Tシャツのレーベルの横に、マグがある。その雑多さが、いちばん"日常"っぽくて好きなんです。

— J/DK には "Small Objects, Better Days" というコピーがありますね。

John:小さいものほど、毎日触る。マグって1日に何回も持つでしょう。だからこそ、ほんの少しの心地よさが、1日の気分を地味に左右する。大げさなことはしたくないけど、その"地味な差"を本気で作りたい。

DK:タンブラーひとつでも、口当たり、重さ、持ったときの温度。全部こだわる。デザインは引き算。デスクに置いて邪魔にならないことが、僕らにとっては"かっこいい"です。

— これから、DEADFREQ と J/DK でやりたいことは。

DK:DEADFREQ は、もっといろんな作り手の"電波"を通せる場所にしたい。色の違うレーベルが、薄まらずに並んでいる——その雑多さを増やしていきたいです。

John:J/DK のほうは、朝の時間に寄り添うものを増やしたい。キッチン周り、デスク周り。派手な新作より、長く残るもの。半年後も使ってもらえてたら、それが一番うれしいです。

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